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木へのこだわり
大自然にとけ込む重厚なたたずまい
美郷館は、建物、風呂等、館内すべてにおきましてこだわりの良質な木材をふんだんに使用し、特に自慢のロビーは総欅造りで300年~500年級の立派な欅ばかりを使用した在来工法建築です。
大自然の中で木の温もりにあふれた静寂なロビーがお客様をお迎えします。
また、館内には、木の作品、工芸品等が多く展示され、併設される木工館では、良質な木のお土産品も多く取り揃えております。
美郷館の木へのこだわり1
美郷館の木へのこだわり1
木工館のご案内
当館には木工館が併設されており、この道40年の木彫刻家である関木酔氏作成の木工芸品やお土産品の販売、また、喫茶室を兼ねております。




江戸木挽き職人
墨掛け十年、読み一生
木の外観から木を見つめ年輪まで予測し、適材適所にかなう材木を提供する木の匠。
大鋸という中世に伝わった技は江戸時代には大鋸職人、木挽き職人と呼ばれるまでに確立し、寺社仏閣建築の歴史と密接に関わりある製材文化と言えます。
今ではこの職人は全国に10人ほどの貴重な存在です。
木を読む林以一
当館にて使用している木材は、木を読むことにかけては当代一とも言われる、江戸木挽き職人である林以一氏が挽いた木をふんだんに使用しております。

林 以一  氏

  • 昭和4年千葉県生まれ。
  • 農家の次男で予科練へ。
  • 終戦後19歳で木挽き職の義兄に弟子入りし、3年間仕事を学び、独立。
    往時、全国的に広く活動していた木挽きも、この後激減。現在では大鋸を使う木挽きは、全国でも十指にみたないという。
    その中でも氏は、木の性質を見抜き、最も効率よい木取りのできる職人として知られる。
  • 東京都江東区在住。

林 以一  氏  著「木を読む」より

最近は本格的な木造建築が減ったといっても、何年かに1回は、木挽き冥利に尽きるいい仕事も入ってきますよ。
群馬県の沢渡温泉の近くにある美郷館という温泉旅館は、総欅造りとし、各部屋にも各種銘木をふんだんに使った、とても立派な旅館です。
ここの木は足かけ3年、都合200日ぐらいかけて、私と、相棒の力ちゃんが挽いたものなんです。
ここの社長は高山さんと言って、じつは材木会社の社長さんでもあります。 ですから木のプロです。日頃から、これはという木があったら買い集めておく。この人もいい木があると惚れ込んじゃう人です。
私らが挽いたときも、まだどんな旅館にするかっていう具体的な構想はなかってと思いますよ。とにかく、いちばん価値の出る形に挽いてみて、それから使い方を決めたんだと思います。このときの欅は樹齢300年、400年級の立派なものばかりでした。
挽いた端から売ればずいぶん儲かったんでしょうけど、それを売らずにあえて、7年も8年も寝かしておいて、自分で旅館を建てちゃった。はっきりいって、これだけいい木を使った旅館というのはそうそうありませんよ。
美郷館は、仕事に関わったということを抜きにしても、ここが今まで、私が行った中でいちばん気に入っている宿です。
丸太が木材になるまで
伐採から材木になるまでの木挽き職人の技をご紹介します。

木の特徴を観察し、どのように挽けば美しい面になるか、木材をどう生かすか、どのように材木をつくるか「木を読む」大事な工程です。

さらに、綿密に木の中の目を読んで、効率よく材木をとるか考慮して、断面に墨をいれる。

大鋸(おおが)という大きいノコギリを使い、木目と平行に挽いていきます。写真のような太い木は時には、相挽きと言われる方法で2人で両側から挽いていきます。

直接降雨が当たらないよう簡単な屋根を設けた風通しの良い場所に桟積みして自然の力(太陽光、風、雨)のみで乾燥させます。

群馬県 たんげ温泉 美郷館

〒377-0541 群馬県吾妻郡中之条町大字上沢渡1521-2

TEL.0279-66-2100 FAX.0279-66-2066

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